大台ケ原ハイキング画像
2014年(平成26年)9月2日(日)晴れ

  過去、私が足跡を残した山を取り上げてみます。富士山(3776b)、鳥取県・大山(1729b)、大分県久住山・中岳(1791b)です。そして、このたび歩いたのが、奈良県・大台ケ原山(1695b)です。大台ケ原山は、ほぼ山頂まで車で上っているので、頂き周辺を歩いたにすぎません。

 まず初めに、富士登山ですが、この山は遠くから眺めるもので、登山する山ではありません。夜、登ったということもありますが、楽しめる景色など全くありません。喜びを感じることができるとすれば、雲海の真下から昇ってくるご来光を見ることができることでしょうか。あとは、日本一高い山に登った、という満足感だけです。その一方で、富士登山で辛いのが酸素不足です。携帯酸素を販売しているものの、あまり効果はありません。また、八合目で仮眠をとり、再び登頂を目指して歩くわけですが、まるで真冬の季節のように急激に寒くなります。登頂すれば、ほとんど寒さを感じなくなりますが。とにかく、富士登山に関しては、楽しいなどの思い出は一切ありません。さすがに三千bを超える山です。下りは、富士山特有の火山灰を踏みしめながら歩くことになります。火山灰が靴の中に入り込まないための工夫をしておくことも大切です。

 九州本土の最高峰、久住山・中岳登山も思い出深い登山でした(平成13年登山)。登山途中に硫黄山があるわけですが、5年ほど前に噴火したという山でしたが、まだ数か所の噴火口から水蒸気が音を立てながら、ものすごい勢いで噴出していたものです。このときは、半径五百b以内は立ち入り制限区域になっていました。また、山頂近くに火口湖(御池)がありました。コバルトブルーの水を満たす火口湖でした。手を入れてみると心地よい冷たさを感じたものです。その水は、見た目は飲料用水そのものです。ほんとに透明でした。そこで洗顔していた人もいました。ただ、登山をする過程で、ふもとに水を置き忘れたため、ほんとに辛い思いをしたものです。下山するまで水分が取れなかったわけですから。

 大山のハイキングですが、上る足元は、ゴツゴツした石がむき出しでした。そのような山道を歩くことになります。それも、山頂間近になるとなだらかな上りに入るわけですが、すると、歩いてる地道が木で造られた道を歩くことになります。これは、大台ケ原の写真で見る道そのものです。富士山と異なり、ほんとに新鮮な感覚を受けたものです。山頂からの見晴らしもよかったですね。

 大台ケ原山ですが、ハイキングコースの距離が長いものの、コースのほとんどが平坦なので疲れ知らずに楽しむことができます。歩くコースの斜面や平原に繁殖するクマザサには、視線を奪われるほどです。長年、思い続けきた大台ケ原のハイキングでしたので、喜びもまた格別でした。ハイキングを行動に移させたのが、テレビで見た「大蛇ー(だいじゃぐら)」でした。雄大な山岳景色を目にして、感動しました。それにしても、あのクマザサの存在は予想外でした。

 遠方から来られる方にとって嬉しいのが、山頂(駐車場のそば)に宿のあることです。ここを使うと無理をすることなく、楽しいハイキングをすることができます。ただし、宿にはテレビを備えていませんので、単独で泊まる方は、本を持ち込む工夫をしておくことが必要です。私は、アイポットで音楽を聴いて過ごしました。それと、入浴時間が17時と夕食が18時からなので、出来れば宿での時間をもて余さないためには、時間に合わせた行動をすることです。

 ハイキング、と言っても標高千七百b弱の山です。それに、かなり雨の多いところです。下界が晴天でも、山頂は雨が多いといいます。つまり、天候の急変を予測しておくことが必要です。

 いずれにしても、もういちど訪れたくなるほどの素晴らしいハイキングコースです。



ハイキングに要するもの

 登山靴  これは必ず履いておくことです。若い方は、スニーカーでハイキングをされておられる方がいました。まずは足元が大切です。
 リュックサック ハイキングをするうえで必ず必要とするものがあります。そこで必要となるのが リュックサックです。具体的には、食料品や長袖を入れておくことです。それに、靴下。非常食品やお菓子、ポカリなどの飲料水も必要です。 できれば、折りたたみ傘も持っておくとよいでしょう。入れておくべきものが沢山あります。ハイキングであっても、約1700b弱の山です。ましてや、雨の多い山ですから、天候がどのように変わるかもしれません。
 雨合羽  上下別々のきっちりした雨具を備えておくべきです。
大台ケ原は、とにかく雨の多い所のようです。下界が晴天でも山頂は雨のことがあるそうです。事実、私が朝、宿を出る時の山頂は雨が降り霧の覆う最悪の天候でしたが下山すると雨の降ったあとは見られなくて、晴天でした。
 懐中電灯  これも必須です。コンパクトで照明のよいものが家電で販売されています。
 タオル 私が大台ケ原を訪れたのは、9月2日(火)でしたが幸い晴天だったので上り坂になると汗が出るほどでした。このようなことから、タオルが必要となります。 
 宿を使う方 お風呂場には、タオル、シャンプー&リンスは備えていませんので、持参する必要があります。 なお、朝食は7時から8時の間ですが、その時間よりも早くハイキングをされる方は、宿で事前に頼んでおけば「おにぎり」を作ってくれるようです。



その他

 スマホ 私の泊まったのは宿の二階でした。この場所では、スマホが使えませんでした。でも駐車場ではなんとか通じました。 また、森へ一歩足を入れると、スマホが使えなくなりました。
 宿泊施設
 (心・湯治館)
 07468−2−0120
  所要時間  約4時間


女性が単独でも安心して歩くことのできる
ベストなハイキングコースを取り上げておきます。

<安心してハイキングを楽しむためのコース> 
 
 地図で示す赤丸で囲んだ@(駐車場)を出発すると、道がIとBに枝分かれしますので、Bへと進みます。Bに着くと、C・Dへと向かいます。合流地点EからFから大蛇ー(だいじゃぐら)のGへと進みます。Gから合流地点のEまで引き返すと、Iの道を通りると、あとは自然に@の駐車場へたどり着くことになります。

  なお、ハイキングコースをぜひ一周してみたい、あるいは、シオカラ谷に架かる吊橋を見てみたい方は、大蛇ー(だいじゃぐら)のGからHのシオカラ谷へと歩くことになります。ただし、このコースへと歩く方は、少ないはずです。というのか、私の場合は、何方とも出会うことがありませんでした。ということで、とりわけ女性一人の場合は、Hのシオカラ谷へと進むのは、様々なことを想定すると止めておくことです。

 出会うハイカーもいないうえに、Hのシオカラ谷へ下る道は、ゴツゴツしたむき出しの石を踏ん張りながら下ることになります。そして橋を渡ると、下っただけ向かいの山の斜面を歩くことになります。
 
 所要時間は、いずれを選択しても変わりません。なぜなら、大蛇ー(だいじゃぐら)で別れたご夫妻が、Eへ引き返して、Iを通り駐車場へと歩きましたが、駐車場に同時に出てきました。ハイキングをした時間は、10時30分から14時30分まででした。










大台ケ原駐車場 正面入り口です。左側に駐車するのがいいでしょう。ハイキング入出入り口が左になりますから。








左側の建物は、食堂&売店になっています。
飲み物(コーヒー)やお菓子もあります。登山靴も販売しています。














宿泊した宿です「心・湯治館」。
 でんわ:07468−2−0120
駐車場の左側へ入ると、すぐそばにあります。宿を利用するときは、ここで天気を確認するのもひとつの方法です。とにかく雨の多いところですから。私がハイキングを終えた翌日も雨になりました。ということで、雨具も必要になります。また、宿で泊まるときで、翌日
が雨が予想できる場合は、宿から車を移動するために傘も持参しておくべきです。







宿の正面玄関です。




]









ハイキングは、ここから入り、ここへ出るのが良いと思います。






この建物を入ると、案内窓口があり、お二人の女性がおられました。







ハイキングコースの地図ですが一部百円です。






ここからハイキングを始めました。すごく、いい感じですね。ここから、まず目指す場所は、Bの日出ヶ岳です。











このような平坦なハイキングコースが続きます。随分、深呼吸をしたものです。


















すごいですね防鹿金網です。ほんとに手間のかかることをしています。いくらなんでも、これではシカも皮をかじることはでないでしょう。
















熊笹が一面を覆っています。自然とは想像できないほどです。






防鹿金網が木の根元までしっかり巻かれています。すごいですね。鹿による害を防ぐには、ここまで丁寧に金網を覆っておく必要があるのですね。











鹿の侵入を防ぐため、防護金網が張り巡らされています。このような対策を講じることで、鹿による木の被害を防いでいるわけです。






いちばん高い日出ケ岳Bを目指しているところです。少しずつ上り坂に入るわけですが整備されていることと、急激な上り坂でないので、なんら苦になりません。歩く山道の両サイドには、クマザサが繁茂しているのが写真でも分かります。緑生い茂るクマザサの存在がハイカーの心を癒せてくれます。





クマザサの存在は、全くの予想外です。歩いていても楽しくなるほどです。






日出ケ岳Bへ向かう途中ですが、写真前方に展望デッキの木柵が見えています。ここで少し休憩をしました。











下の写真ですが、展望デッキからの眺望です。






ここでの展望デッキで休憩が終わると、Bの日出ヶ岳へと向かって歩きます。






日出ケ岳Bへ向かうための木段です。






日出ケ岳登頂を目前にして、思わず振り向きました。このようなところを歩かせていただいて入山料が要らないわけですから、申し訳けない気持ちがしました。






もう少しで山頂の日出ケ岳です。





頂上にあたる日出ヶ岳(1695b)です。ほんとに、もう少しです。






頂上にある避雷用に建てたものと思われる、その屋上から周辺を一望してみました。
















 この時はまだ、霧の存在に不自然さを感じませんでしたが、このあと、大蛇ー(だいじゃぐら)のあるGのところで、この霧がとんでもない邪魔をすることになるのです。











日出ヶ岳(1695b)にあった三角点です。目に付きました。






日出ヶ岳を下り、少々戻ると、そこからGの大蛇ー(だいじゃぐら)を目指します。


















歩く両サイドに見えるのはクマザサです。緑の存在は、ハイカーにとっては何物にも代えがたい存在です。






上に着くと小高い丘になります。すると、そこで目にしたのは、多くの立ち枯れでした。






ご覧のとおりです。立ち枯れや、倒木した残骸です。すさまじいばかりです。絶句ですね。












 いくつも見えている細い道ですが、「けもの道」であることが、案内板で記されていました。これを初めて目にしたときは、ハイカーの足跡かと思いました。どうやら動物というのは、同じところを歩くようですね。もっとも、自然環境保護する観点から、ハイキングコースのほとんどに
ロープが張り巡らされていますので、それをまたいでまで違反する無法者はいないはずですが。






上った後は、少々下りに入ります。このようなところを歩かせていただいて、「疲れた」なんて言えませんよね。













 「けもの道」ということです。どうやら動物は、同じ道を歩くようです。だからけもの道なのですね。私はてっきり、幾人ものハイカーがその先を見るために通ったための足跡とばかり思いました。
































 私もこのように立ち枯れ、倒木風景を被写体にしていますが、もともとあった木にとっては、ほんとに無残な状態です。でも、これがまた写真愛好家にとっては、たまらない風景になるのでしょうか。この立ち枯れ原因について、ずっと以前のことですが、新聞報道でしたが、確か
中国大陸からの酸性雨の影響でありことが指摘さていたように思います。立ち枯れの原因は、その他、鹿が増えたことにもあるようです。また一方、この先歩いていて分かったことですが、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風上陸のとき、倒木したことも説明書きされていました。








 これで、入山料が要らないのですよ。初めて訪れるまでは、これほどまでも整備させているなど、想像もしませんでした。入山料を徴収すれば、当然何方は二人ほどは必要となるわけですが、それでもやはり入山料の必要性を感じました。




























よく見ると、右側前方に宿の屋根や施設の建物が見えています。



















 この先を下ったところで、休憩場所がありましたので、そこで持参のパンを食べる準備をしたところ、食料の全てを忘れていることに気づきました。でも、このあと実は、このことが私にとって思わぬ助けとなったことに気付いたのです。































 なんだか、整備された日本庭園のようです。ただ、ただ見とれるばかりでした。




































 前方の山ですが、かなり倒木しています。1959年(昭和34年)の伊勢湾台風上陸で倒木したことが案内板で説明されていました。ですから、倒木の原因は様々なことが考えられるようです。




































































 ここまでのハイキングコースを見ても分かるように、多くの場所でロープが張られているので、迷うなどの心配をする必要はまったくありません。















































































 ここから大蛇ー(だいじゃぐら)へ向かうため、いったん動線から脇道へ入ります。








 通常のハイキングコースではありませんので、写真のように足元がかなり悪くなります。







だから登山靴を履くのが必要なわけです。スニーカーはいけません。







 岩の上を乗り越えるわけではありません。岩の見えている右側へと歩きます。







 どうですか、これまで見てきた風景とは一変します。
断崖絶壁の岩肌がハイカーを圧倒するように迫ってくる感じです。

























ここを超えると、視界が一気に広がります。

























 大蛇ー(だいじゃぐら)です。私がここに着いたときは、向かいの山脈がくっきりと見えていました。ところが間もなくすると、霧が出てきたわけですが、それは本当にアッと言う間でしたが、全体が見えなくなりました。それは、まさにフイルターがかかったと同じ状況でしたから。








 ご覧のように、写真左側前方にかすかにガスがかかり、こちらに迫っています。







ガスが広範囲に広がっているのが分かります。本当は写真・先着の女性が立ち去るのを待ちたかったわけですが、それをすると、瞬く間に霧が全体を覆うと察知したので、待つなど悠長なことはいってられませんので、シャッターを切りました。













霧がかなり迫ってきました。







霧が山全体を覆うように、迫ってきているのが見て取れます。







 それにしても、スリル満点、というのか恐ろしいところです。写真を撮った後、先端に腰をすえて、霧の消えるのを20分余り待ちました。が、消え去ることはありませんでした。













この先は、絶壁になっています。落ちると一巻の終わりですね。
それは恐ろしいところですが、それがまたスリル満点でもあります。




















写真を撮るために、少しばかりこの錆びついた支柱に触れたわけですが、動きました。根元が錆びついているからなのかな? それとも支柱がはめ込まれているのかな? と、支柱をよく観察したわけですが、わかりませんでした。それにしても恐ろしいところです。







 はい、ついに霧が目前まで迫ってきました。私は前景を見ることができただけでも、まだ運が良かったと思います。後から来られた方たちは、何も見えなかったわけですから。

































 霧がかかってきたと思ったところ、あっという間に全体に広がり、視界が完全に遮られました。













 はい、残念ながら、まったく見えなくなりました。20分ほど待ちましたが解消する気配がありませんでした。だから、さすがに諦めて立ち上がりました。








ものの見事、何も見えません。







岩の上で霧の消えるのを待つため、腰をすえたわけですが立ち上がるとき、両手をつき立ち上がりました。及び腰そのものでしたから。







フイルターを掛けられたような感じになってしまい、ほんとに何も見えません。ハイキングの途中で、昼食休憩をしようとしたわけですが、忘れたことに気付き、「最悪だ」と、渋々とおろしかけた腰を上げてすぐ歩き出したわけですが、実は、その時、のんきに休憩をしていたなら、ここでの素晴らしい景色を見ることが出来なかったはずです。ですから、これもまた目に見えない強運があったわけです。







本来のハイキングコースに戻っているところです。







ハイキングコースの動線に戻りました。ここから、大蛇ー(だいじゃぐら)まで10分弱ですが、ここから「シオカラ谷」へと向かいます。ただし、ここから平坦な道を暫く歩くと、シオカラ谷へ下るわけですが、石がむき出しの山道になります。雨の日は絶対に歩かない方が良いでしょう。更に、谷へ着くと下った分だけ向かいの山を登る必要があります。できるだけ、この地点からEまで戻り、そこからIの道を通り、@の出発地点を目指すのがいいでしょう。







 ご覧のように足場がすごく悪いです。大雨の時は、恐らく激しい勢いで雨水がこの悪路を流れるはずです。
なお、シオカラ谷まで下り、橋を渡ると向かいの山道は整備されているので、何の問題もありません。ただし、下っただけ反対の山を駐車場@を目指して登る必要があります。













霧のかかっているのが分かります。ぼやけていますね。




















ハイキングを通じてここで、初めてシカを見ることができました。






シオカラ谷にかかる吊り橋です。































この橋を渡ると悪魔の上り坂になります。













 けっこう石段を歩くとこのように平坦な道になりました。上り坂もやっと終わったと思ったのですがまだでした。それにしても、ここの坂道には疲れました。







この石段を上るのに、心臓の動機がけっこうパクパク状態でした。認めたくはありませんが、それでも体力の衰えを実感したものです。ハイキングに備えて、週に1〜2回程度ですが炎天下の中、2時間ほど歩く努力をしたはずですが、また別ですね。

























見てくださいこのクマザサを。ほんとに心が癒されます。
ここまで来ると、ゴールも間近です。













はい、ここに出てきました。ゴールです。







宿泊した部屋です。







あさ起きて、部屋の窓越しから外を見ると、雨が降っていました。昨日の晴天が嘘のようです。写真ではわかりませんが霧が早いスピードで、写真中央前方の森の木立の間を縫うように間断なく「さ〜」と流れてました。これもまた、ここならではの自然の風景でした。








翌朝の駐車場を様子です。雨と霧で視界がこのような状態になりました。
写真前方が出入り口になります。写真、右側の建物は、売店&食堂です。







30qでも走れないほどの視界の悪さでした。下山の途中、一時停止をして車窓から。雨と霧の風景です。下山してみると、晴れていました。雨の降った形跡すら見られませんでした。